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半信半疑で読む 子育てアドバイス <第二回 前編>

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半信半疑で読む 子育てアドバイス <第二回 前編>

半信半疑で読む 子育てアドバイス <第二回 前編>

2019/07/19

叱ることについて

―第一回 「子育て情報は慎重に読みましょう」につづきまして第二回です。

 

①叱ることの大切さ

<叱るよりほめる事が大切>という内容の本をしばしば目にします。
そのものズバリ「叱るよりほめよ」という育児書もあります。
決して間違った内容の本ではなかったと記憶しています。


しかし、この種類の本は、しばしば誤ったとらえ方をされているのではないかと心配になることがあります。


すなわち、
「ほめる」
が強調されるあまり、
「叱る」
が抜け落ちてしまう危険性です。


本の著者はそのつもりはないのでしょうが、読者は「叱る」の重要性を見落としてしまうケースが結構あるのではないかと思います。

 

私が出会ったお母さんにそのような方がおられました。
30年近く前のことなので一例として挙げさせていただきますが、個人面談の中で語られたそのお母さんの一言は、私には衝撃でした。


「・・・私は子どもを叱りません。私は子どもが生まれてこれまで一度も叱ったことはありません。・・・これからも叱りません。


・・・私が叱らなくても善悪の判断は、子どもは自然に身につけます。ほめて育てることが大切です。あとは見守れば良いと思います」という内容のご意見でした。

 

面談の中での言葉ですので、お母さんの本意を、私が十分くみ取れなかったのかもしれませんが、その方は自信満々に自分の考えを話されました。「そのお考えは危険だと思います。」私は、そのように話しましたが納得はしていただけませんでした。かなり長時間の面談になりましたが、まったくの平行線になってしまいました。卒園後、小学校でのそのお子さんの生活は、私の心配をはるかに超えるものとなってしまいました。

 

パワハラという言葉が社会全体に認知されるようになったこともあり、「叱る」ということに対して社会全体がとても過敏になっているように思います。パワハラは勿論いけないことです。しかし、叱るということ自体を否定した教育・子育てが成立することはないと私は考えます。もしそのような教育・子育てが可能であればそれはまさに神業という範疇です。神業を取得した特別な人でもないのであれば、叱ることそれ自体を軽視する教育法・子育て法に挑戦するのは、非常に大きなリスクが伴うことを覚悟すべきだと私は思います。

 

②叱ることについて後編につづく

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