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半信半疑で読む 子育てアドバイス <第七回 前編>

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半信半疑で読む 子育てアドバイス <第七回 前編>

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2020/07/22

あそびについて(3)

「遊びとはそもそも何なのか?」
あらためて考える人は多くないと思います。


・・・というよりも、教育学者でもない限りまず一人もいないと思います。また、「遊び」という言葉は、親(大人)にとりましては、否定的な行為として扱われることがほとんどです。


「勉強もせんで、遊んでばっかり。」
「いつまで遊びよっとね」etc…


この種の言葉を子ども時代に散々聞かされたという人は少なくないと思います。

(遊び)すなわち(親にとってあまり好ましくないこと)といったイメージから
抜け出せない人もおられるように思います。

 

「遊び」とは何かという定義については、様々な表現があります。
(そもそも遊びを定義づけるすることは不可能という考えもありますが)


私は、「遊びとは、それ自体目的の、自発的な楽しい行為」と一応理解しています。

(40年以上も前に幼児教育を勉強している時に出会った言葉です。なんという学者の言葉なのか忘れてしまいました。表現も正確ではないかもしれません)


ただ、この定義に出会った時、自分はとても面白いと感じたことを覚えています。私事になりますが、私は昔から海が好きで、海をただボーっと眺めていることがある人間でしたので、このただボーっと海を眺めているという行為も、それ自体目的の、自発的で楽しい行為という意味ではこれも私の立派な遊びの一つなのだとつまらない感動を持ったことを覚えています。

前置きが随分と長くなりましたが、私は、子育てにあって「遊び」すなわち「それ自体が目的の、自発的な楽しい行為」という言葉は、子育てにおいてとても大きなヒントではないかと考えているのです。

 

前回、動物の子どもの遊びという話題の後に、


「人間の子どもの遊びも、ひとがよりよく生きていくうえで求められる様々な要素が鍛えられていく訓練なのだろう」


と書きました。その言葉は、人として生きていくうえでの総合的な訓練という意味で書いていますが、子ども達一人ひとりの個性・特性を知り、それを伸ばすという意味でも、この言葉は大きな示唆を与えてくれると思うのです。

 

「Aちゃんは運動遊びは好きだけど、お絵かきはあまりやる気がでないよね」
「B君は砂遊びになると俄然張り切るよね」


職員室においては、保育教諭同士の会話の中で、このような会話がよく聞かれます。その様な時、保育教諭同士の口元は互いにほころびます。互いにその子のイメージが会話の中で鮮やかに目に浮かび、教諭同士のその子どもに対するイメージの共有が起きるからです。

 

何を言わんとしているかといいますと、その子の個性、特性などは、遊びの中にこそ非常に色濃く表れるという事が言いたいのです。そして、このことは、若いお父さんお母さんが思っているほどには遠くない未来において、子ども達が職業という、その子の人生において大変具体的で重要な選択をする際にも深くかかわってくることだと考えた方がよいと私は思っているのです。

あそびについて(3)<後編>につづく

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