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半信半疑で読む 子育てアドバイス <第九回 後編>

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半信半疑で読む 子育てアドバイス <第九回 後編>

半信半疑で読む 子育てアドバイス <第九回 後編>

2020/08/27

前編につづきます

子どもが父親に何を求めているか、第3のポイントは、

 

3.きちんと評価してくれる。(褒めるときには褒め、叱るときには叱る)

 

自尊感情・自己肯定感という言葉があります。「自分は尊い」「自分はまわりから受け入れられている」「自分は出来る。」「自分は価値がある存在だ」その様に感じられる意識の事です。この意識が乳幼児期にしっかり育つことは、その後の人生にあって、とても大切であると私たち幼児教育関係者は考えています。
(この点については以前書きました『ほめることについて』の繰り返しになりますのでここでは省略します。)

 

子ども達は、大好きなお父さんを無意識の内にも模範としています。そのお父さんから褒めてもらえること、認めてもらえることを欲しています。他の誰から褒められるより、父親から褒められることは特別の喜びです。褒めるに値することに対し、しっかりと目を止め、しっかりと適切に褒めてもらえることを子ども達は自然に求めています。この点は、父親としての果たすべき大変大きな役割だと考えるべきです。

子どもと父親の関係を考えるヒントとして、仕事社会における上司と部下の関係に置き換えて考えると理解しやすいかもしれません。嫌な上司・理想の上司というたとえは最もわかりやすいたとえかもしれません。あなたにとって嫌な上司と言えばどの様な人でしょうか。おそらく共通するイメージとしていえることは、やたらと威張っている。人を見下げている。だいたい不機嫌。自慢話をよく聞かされる。助言をすることもなくサポートもなく、結果だけは求め、何事に対してもダメ出しばかりしてくる。その嫌な上司が不在である日は、部下たちの安らげる日となる。ひとことで言うとうっとうしい存在ではないでしょうか。逆に理想の上司と言えば、逆に理想の上司と言えば穏やかで安定感があり、結果だけで部下を評価するのではなく、たとえ失敗して叱ったとしても意欲や努力は認めてくれる。適切な助言やサポートをしてくれ、部下を成功に導き、成功を共に喜んでくれる存在、自分を高めてくれる存在ではないでしょうか。一緒に仕事ができることが楽しい存在であるはずです。百人中百人の子ども達は褒めてほしい。認めてほしいと望んでいます。そして、世界中の誰から褒められるよりも、大好きなお父さんから褒められたい。認めてほしいと望んでいます。この点、お父さんが無関心であるということ。或いは、大好きなお父さんから適切に褒めてもらえないということは、子ども達を片思い状態にしているといってもよいでしょう。もし、無関心状態が続けば、当然のこととして、子どものこころは次第に離れていきます。きわめて当たり前のことです。そして、褒めることの対をなすものとして、きちんと叱るという事が必要です。

 

(叱ることについては以前に書きました「叱ることについて」をお読みください。)

 

子ども達が父親に何をもとているのか、三つのポイントに絞って書いてみました。参考にしていただければ幸いです。

子どもを育てるという事は、簡単な事ではありません。それぞれ個性があります。また、相性という事もあります。たとえ兄弟であっても、「上の子にはこういう言い方は良いが、下の子には逆効果」というような事も多々あります。


「言い過ぎてしまった」「関りすぎているかもしれない」「傷つけてしまったかな」「甘やかしたかな」ets 迷いや反省の繰り返しが、子育ての実際なのだと思います。ただ、「叱ることについて」という文書にも書きましたが、人格を否定するような言葉(バカ・デキソコナイ・ダメな奴等)を親が使っていなければ、必要以上に神経質にならなくても、それなりに立派に育っていくものです。繰り返しになりますが、様々なストレスを抱えている中、現代を生きるお父さん達には、「良いお父さん」「イクメン」になってほしいとの期待がかかってきました。「おとうさんといっしょ」というTV番組の登場も、こうした期待の表れとみることもできます。

 

しかし、あまり難しく考える必要はありません。見たくもない「おとうさんといっしょ」はじめNHKの育児番組を見る必要もありません。

 

良いお父さんであるポイントは三つだけで十分です。

1.ニコニコしている。
2.お母さんと仲良くしている。
3.きちんと評価してくれる。(褒めるべき時に褒め、叱るべき時に叱る)

 

以上です。

 

しつこいようですが、お父さんは、今あるそのままで子ども達にとって魅力あふれる存在です。初めから大好きな存在です。そのことを忘れないでいただきたいと思います。そして、子ども達の三つの願いにこたえてあげてください。背伸びする必要はありません。ことさら子ども達から好かれようとする必要すらないと思います。


ただ、子ども達を片思い状態には絶対にしないでください。

第九回 良いお父さん 提案編 につづきます

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